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新型クラウンセダンを極める:KUHLの最新エアロ、22インチ大径ホイール、エアサスで実現した究極の快適カスタム
新型クラウンセダンをKUHLの新作エアロと22インチ大径ホイールでカスタム。高級セダンの風格とローダウンスタイルを見事に両立しました。 エアロはシンプルなクルーズブランドの薄型ディフューザーを採用し、空力効果と迫力を追求。足回りにはAir Force製エアサスを装着し、22インチ(255/30R22)の扁平タイヤながら「純正と遜色ない」驚きの快適性を実現しています。新車・中古車ベースでのコンプリートカー販売価格や、走行インプレッションを徹底解説します。究極のスタイルと乗り心地を両立した新世代カスタムセダンの全貌をご覧ください。
2025.11.12
今回ご紹介するのは、KUHL(クール)がその技術と情熱を注ぎ込み、カスタムを手がけた新型クラウンセダンのコンプリートカーです。
この車両は、単なるドレスアップに留まらず、圧倒的なローダウンスタイルと大迫力の22インチホイールを装着しながらも、高級セダンとしての本質的な快適性を一切損なわないという、まさに究極のカスタムを体現しています。KUHL RACINGが提案する、新時代のカスタムセダン像を詳細に解説していきます。

まず、ベース車両である新型クラウンセダン自体が持つポテンシャルについて触れておきましょう。このモデルは、従来のクラウンの概念を大きく覆すほどの車格の拡大が図られています。全長は堂々の5メートルを超え、そのロングホイールベースは、車内の快適性と走行安定性の両方に貢献しています。
先代の220系クラウンと比較しても、一回り以上大きくなったそのボディは、公道で圧倒的な存在感を放ちます。高級サルーンとしての地位を確固たるものとしており、まさに「大年のクラウン」の風格を現代に蘇らせています。この大きなボディを、KUHLがどのように仕上げたのか、そのカスタムの全貌を見ていきましょう。
今回のクラウンセダンに装着されたエアロパーツは、KUHLが展開するブランド「クルーズ(KRUISE)」の新作となります。このクルーズブランドは、「よりシンプルでスポーティーなイメージ」を追求することをコンセプトとしています。その設計思想は、純正ボディラインを崩さず、しかし確実に迫力と機能性を付加することにあります。
エアロパーツは、フロント・サイド・リアの3点ディフューザーと、リア周りを引き締めるリアウイングの計4点構成です。

フロントバンパーの下部に装着されるディフューザーは、厚みがわずか15mmという薄型設計です。しかし、この薄さの中に、緻密な空力設計が凝縮されています。
まず、純正バンパーから前方に25mmほど延長させることで、視覚的な迫力をアップ。さらに、ディフューザーのセンター部分をわずかに上向きに反り上げる形状を採用することで、シンプルなパーツながらも立体感を生み出しています。
デザインだけでなく、機能性も重視されています。両サイドには立ち上がったフィンが設けられており、走行時にこの部分に空気が溜まることでダウンフォース効果が発生します。このダウンフォースが安定感を向上させます。
また、視覚効果を狙った工夫として、ディフューザーの15mmの面を斜めに奥(内側)に入れる設計が採用されています。これにより、実際の厚み以上に薄く、シャープに見える効果を生み出しており、カスタムカー特有の「厚ぼったさ」を排除しています。

新型クラウンセダンの特徴である長いロングホイールベースに合わせて、サイドディフューザーは非常に長い一本もので設計されています。
デザインは、極めてシンプルなストレートなラインを基調としていますが、後方部分では、純正ボディのリアフェンダー部分の膨らみに合わせて、ディフューザーもわずかに膨らませた形状を採用。これにより、車体との一体感を保ちつつ、ローダウン時の視覚的な安定感を高めています。
そして、後端部には、わずかに持ち上がった形状のフィンが設けられています。シンプルなストレートなデザインにスポーティーなアクセントを加えているのが特徴です。
厚みが15mmに抑えられているため、サイド部分の最低地上高も15mmのダウンに留まり、実用性を確保しています。

リアバンパーの下部に取り付けるディフューザーも、厚みはフロントと同様に15mmの薄型です。
このリアディフューザーの大きな特徴は、別体感の演出にあります。純正バンパーのラインとはあえて異なるライン取りを採用し、バンパーとの間にわずかな隙間(空間)を設けることで、エアロパーツが別体物として際立ち、迫力を強調しています。
そして、反り上がったセンター部分には、シンプルでありながらスポーティーさを感じさせる2枚のフィンを設置。これにより、全体の統一感を保ちつつ、アグレッシブな印象をプラスしています。
純正マフラーは車体の奥で下方排気される構造であるため、このディフューザーを装着しても排気との干渉を心配する必要はありません。後方への延長をわずか10mmに抑えている点も、実用性を考慮した設計です。

新型クラウンセダンのリアは、トランクが開くものの、ボディ形状としてはクーペのような丸みを帯びたハッチバック形状のデザインです。この丸みを帯びたリアに、貼り付け式のダックテール風ウイングを装着することで、スポーティーさとボリューム感を加えています。
このウイングは、先端をわずか6mm厚まで細くシェイプし、その下に空間を設けたデザインを採用。細部にこだわった設計により、ワンポイントながらもリアビューを大きく引き締める効果を発揮します。
スタイルと乗り心地を両立させる上で最も重要なのが、ホイールとサスペンションの選択です。KUHLはここで、大迫力の22インチと、最先端のエアサスペンションという組み合わせを採用しています。

装着されているのは、KUHLオリジナルホイール「DDR 02」シリーズのメッシュタイプです。セダンカスタムの定番であるメッシュデザインを、現代の技術で再解釈したモデルと言えます。
新型クラウンセダンは、その大きな車格から22インチという大径ホイールが余裕をもって装着可能です。迫力のサイズながら、車検にも対応したマッチングサイズで製作されています。
デザイン上の最大の特徴は、外側から中へ折り返すような「コンケーブメッシュ」形状を採用している点です。これにより、強い立体感が生まれ、大径ホイールにふさわしい迫力を実現しています。
さらに、ホイールを構成するピアスボルトを廃した「ピアスレスデザイン」を採用。これにより、視覚的にリムの深さを際立たせると同時に、実際に深いリム幅を確保しています。
カラーは、特殊な塗装が施された「クリスタルブラックカラー」です。クリアのブラックを塗装することで、光が当たらない場所では黒っぽく発色し、強い光が当たると明るいシルバー系に発色するという、見る角度や光の加減で表情を変える特殊なカラーリングです。
足回りには、高性能なAir Force(エアフォース)製のエアサスペンションを装着しています。
かつてのエアサスのイメージは、「乗り心地が硬い」「信頼性に欠ける」といったものでしたが、近年のカスタムパーツは目覚ましい進化を遂げています。このエアサスは、その進化を象徴するパーツと言えます。
ECUを搭載し、リモコン1つで4段階の車高メモリー機能を使用できます。ボタン一つで瞬時に車高を上げ下げできる利便性は、ローダウンカスタムにとって必須の機能です。
最も重要な乗り心地について、試乗インプレッションでは「いい意味で普通」「純正的な乗り心地」と評価できます。ロングホイールベースの車体自体のポテンシャルに加え、エアサスの洗練された制御により、ローダウン状態にも関わらず、乗り心地は非常に快適で、車内は高い静粛性を保っています。
もちろん、このエアサスペンションは公認も取得済みであり、車検にも対応。そのまま安心して公道走行が可能です。
タイヤには、FALKEN(ファルケン)FKシリーズの255/30R22が組み合わされています。
22インチという大径に、扁平率30という薄いタイヤながら、ファルケンタイヤの静粛性の高さとエアサスの組み合わせにより、不快なロードノイズや突き上げを感じさせません。
また、扁平率が低いタイヤは、タイヤのたわみが少なくなるため、走行時のダイレクト感が増し、結果としてグリップ力も向上します。高速道路での走行安定性や、Gをかけるようなシーンでも、高い安定性を発揮し、ドライバーに安心感を与えます。
より快適性を重視する方には、21インチで35扁平のタイヤを狙うのが、ルックスと快適性のバランスが取れた組み合わせかと思います。

実際にローダウンされたこのコンプリートカーを公道で走らせた際のインプレッションは、非常に驚くべきものでした。
「まるで普通の車に乗っている感覚」。これが最も端的に乗り心地を表す言葉です。工場地帯のような路面状況が悪い場所や、高速道路のギャップを乗り越えた際も、車体は素早く振動を収束させ、不快な揺れを残しません。これは、車体自体の剛性と、進化したエアサスペンションが完璧に協調している証拠です。
特に高速走行時では、「さすがクラウン」と言える安定感と静粛性を維持。レーンチェンジや加速時も、車内は静かで、長距離移動の快適性は非常に高いと評価できます。
エアサスは減衰力調整も可能であり、現在のセンター設定から、エア量を減らすことで、さらに硬い、スポーティーな乗り味に調整することもできます。この自由度の高さも、現代のカスタムパーツの大きな魅力です。
このKUHL RACINGコンプリートカーは、新車と中古車の両方をベースにオーダーが可能です。
新車をベースに、エアロ3点(フロント、サイド、リア)、ローダウンサスペンション、そしてKUHL DDR 02シリーズの20インチホイール(※標準装備は20インチ設定)を装着した場合のコンプリートカー価格は、**815万円(税込)**です。
すでに中古車市場にもクラウンセダンが出回っており、中古車をベースに制作することも可能です。中古車をベースにした場合は、新車よりも大幅にコストを抑えることができ、700万円前後という価格帯で提供が可能です。これは、新車ベースと比較して100万円以上お安く購入できる計算になります。
新車でオーダーするのか、あるいは割安感のある中古車を狙うのか、詳細な見積もりやご相談は、KUHL RACINGの各店舗にお問い合わせください。
KUHL RACINGが手がけた新型クラウンセダンのカスタムは、「ローダウンやカスタムをすると乗り心地が悪くなる」という古い常識を完全に打ち破るものです。
エアサスペンションの進化、高品質な大径ホイール、そして純正のポテンシャルを最大限に引き出すエアロパーツの組み合わせにより、高級セダンの風格と驚くほど快適な実用性を両立させています。
新型クラウンセダンのオーナー、または購入を検討されている方で、「最高のスタイルと最高の乗り心地」を両立させたいと考えるなら、このKUHLのコンプリートカーは、最良の選択肢となりえます。その迫力あるスタイルと、一度乗れば納得の快適性を、ぜひ一度体感してみてください。
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