CATEGORIES:カスタム
機械式LSD装着でジムニーシエラをドリ車に変身!
街乗りにオフロードに人気のジムニーシエラが、まさかのドリフトマシンに!? KUHLが仕掛ける「どこでもドリフト計画」がスタート! まず最初に手を入れたのは、走りの要ともいえるLSD(リミテッド・スリップ・デフ)の取り付け。街でも山でも、タイヤが空転せずにしっかり路面を捉えるカスタムで、ジムニーの走りを劇的に変えていきます。
2025.7.22
PAGE 1
ドリフト走行の必需品とも言えるLSDを組み込みます
今回装着したのはCUSCO製の機械式2way LSD「RSシリーズ」。このパーツ、左右のタイヤにしっかりパワーを伝えてくれる頼れる存在。
純正の“オープンデフ”では、片輪が浮くとそちらばかりが空転して、車が前に進まなくなることも。でも2way LSDなら、アクセルを踏んでも抜いてもちゃんと両輪に力が伝わるんです。
このCUSCOのLSDは、スプリングで初期の効きを調整できたり、内部のプレートを組み替えて効き具合を変えられるのもポイント。
角度によっても反応の強さが変えられるので、ドライバー好みに細かくセッティングできるんです。
ドリフトってアクセルを入れたり抜いたりを繰り返すから、オンでもオフでも効いてくれる2wayはまさに最適解とも言えます。
だからLSDは、ダート走行のようなタイヤの空転が頻発するシーンにおいて車を自由自在に操るのに必須アイテムなんです。
PAGE 2
LSDの取り付け作業を担当したのは、KUHLRACING愛知豊明の熟練メカニックたち。
スポーツカーのチューニングに精通したスタッフが、今回は本気でジムニーを“ドリ車”へと変貌させます。
作業はまず、プロペラシャフトやブレーキ周り、そしてアクスルシャフトの取り外しからスタート。ジムニーのリアホーシング内に収まる純正デフを慎重に取り出していきます。
中から現れた純正デフは、いわゆる“オープンデフ”と呼ばれるもので、クラッチ機構もロック構造もない、シンプルな構造。そのままでは片輪が浮いたときなどにトラクションが逃げてしまい、ドリフトにはまったく向きません。
ここに装着するのが、CUSCO製の2way LSD「RSシリーズ」。だが、ただ入れ替えるだけでは機能しません。
大事なのは、ギアの噛み合わせ=“バックラッシュ”の調整です。
専用のダイヤルゲージを使って、ギア同士の隙間を0.1〜0.2mmという極めてシビアな範囲で調整。
さらに、ギアの“歯当たり”もインクを使ってチェックし、力が均等に伝わっているかを目視で確認。偏りがあれば即やり直し、というシビアな作業です。
こうした調整の積み重ねが、トラブルのないスムーズな走行に繋がります。
組み込みが完了したら、アクスルシャフトを戻し、デフオイルとブレーキオイルをしっかり補充。タイヤを手で回してみると、今まで片側だけが空回りしていたのとは違い、しっかりと両輪がロックされて一体で回る感覚に。見えない場所でのこの確かな仕上がりこそ、KUHLの信頼される理由です。
アクセルのオンオフの両方でデフを効かせる2wayタイプ
各ギアのクリアランスを基準値内に収めるよう緻密に調整
走行性能を高めるチューニングだけじゃないのがKUHLのカスマイズ。もちろんエアロパーツだってガチで大変身させていきますよ!
このジムニーには未塗装状態のエアロパーツがすでに装着済みでフロントのグリルやバンパー、ボンネットのシャークフィン風ダクト、サイドステップにリアバンパー、さらに4本出しのマフラーまで、かなりやんちゃなスタイルになってますが、これからもっともっと大胆なスタイルに生まれ変わります。
リアウイングもまだ塗装前ですが、その存在感は抜群。ホイールはベルズの19インチを仮履きしていますが、ダート用には16インチを用意済みです。
アルミホイールもこだわりのVERZロゴ入りセンターハブキャップ!ボルト風デザインのダミー付きで、細かいところまでしっかり遊び心が詰まってます。KUHLの「魅せるカスタム」、ジムニーでも健在です。
エアロパーツだけでなくホイールカスタムも得意とするKUHL
PAGE 3
もちろんLSDを入れて一安心……では終わりません。このジムニーシエラ、ここからが本番です。
次はパワーアップのためのエンジンチューンや、クラッチの強化、足まわりの再セッティングが予定されています。
まだまだ“本気ドリ車”への道のりはこれから。
すでに公開された試走動画では、ダート走行でのトラクション性能やLSDの働きっぷりがバッチリ確認されています。
「これ、ジムニーなの!?」と驚くようなキレのある動きをご覧いただけますよ。驚きのハプニングも!?
「どこでもドリフト!」をコンセプトに掲げ、ジムニーに新たな可能性を吹き込むKUHLの挑戦は、まだ始まったばかり。
外観も走りも、ここまで変わるのかという変貌ぶりを、これからも追いかけていきたいと思います。
今後ともKUHLが手がけるジムニーシエラのカスタムにご注目くださいね。
ダートでテスト走行しました!その結果は、、、!?
RECOMMEND
LINK