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【GR86カスタム講座 #01】オーバーフェンダーの作り方
YouTubeチャンネル「KUHL RacingTV」のカメラマンが自腹で購入したGR86をカスタムしてドリフト仕様車にする連載企画。第一弾としてワイドボディを取り付けるために必要な工程、オーバーフェンダーの作り方をご紹介します。オーバーフェンダーとは車の全幅を広げ、幅広いホイールカスタムを実現するために行うカスタムの一種です。そして、オーバーフェンダーを実現するためには、まずフェンダーのアーチ上げをしなければなりません。今回は、アーチ上げ作業を始めとするオーバーフェンダーの作り方をご紹介します。
2024.7.5
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ノーマル状態から、80ミリ程度アーチが上がったフェンダーの完成を目指します。パンバーやテールといったパーツを外し、マスキングテープをガイドとして目印をつけたら具体的な作業開始です。
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まず、エアソーを用いてフェンダーのアウターパネルに切れ込みを入れていきます。アウターパネルはインナーパネルとくっ付いているため、インナーパネルを長めに残しつつ、アウター/インナーを同時にカットします。
完全にカットされた状態がこちら。ここから溶接に備え、アウターとインナーパネル
の塗装を10ミリ程度落とし、鉄板を剥き出しにします。
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塗装を剥がしたあと、インナーパネルに2センチ程度の間隔で切れ込みをいれます。切れ込みを入れることにより、インナーパネルをアウターパネル側に近づけることが簡単になります。内側からハンマーで叩いたり、曲げたりすることでインナーパネルの形を変えることが可能です。
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インナーパネルを持ち上げることができたら、次は溶接です。インナーパネルの形が変わっているとはいえ、アウターパネルに完全にくっ付く形ではありません。そのため、ペンチ等で固定しつつ溶接をしていきます。
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溶接が終わったら、インナーパネルの不要な部分をカットし、ベルトサンダーを用いて表面をならしていきます。この段階で溶接が足りない部分があれば、さらに溶接部分を増やします。
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表面をならし、脱脂等の清掃を行ったのち、パネルボンドを塗ります。パネルボンドは乾燥すると溶接並みの強度になるうえ、錆止めにもなります。インナーパネルの内側、切れ込みが入ったままの部分もパネルボンドで埋めて強度を確保します。
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このあと、パネルボンドが足りない部分への再塗装などもありますが、おおよその工程はこれで終了となります。これで、ようやくワイドボディキットを装着する用意が整いました。フェンダーのアーチがどれくらい上がったかは、横から見ると一目瞭然。フェンダーの頂点がドアノブとほぼ変わらないくらいの高さにまで上がっているのがわかるのではないでしょうか。今回は【GR86カスタム講座 #01】オーバーフェンダーの作り方を紹介しました。次回はワイドボディキットの装着方法について詳しく解説していきます。
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