CATEGORIES:クルマ購入
R35 GT-Rの中古車を買うときのポイント。狙いは中期モデルです。|KUHL Racing NISSAN GT-R
恒例の中古車シリーズの第4回目は、いよいよR35 GT-Rの登場です。R35 GT-Rは、トータル14年分のモデルがあります。大きくわけて2008年から2010年モデルまでが前期、2011年から2016年までが中期、2017年からが後期となります。トラブルのポイントやメンテナンスの費用なども解説しているので、ぜひ最後までご覧ください!
GT-Rは現在はもうオーダーストップになっていまして、新車はもう購入することができません。その影響で、中古車の値段が全体的に上がり続けているんですね。新車より中古車の方が値段が高いという状況も一般的となってきています。
コンプリートカーの販売価格についても、当時5・6年ぐらい前にコンプリートカーの販売をスタートしたのですが、その時から比べると08モデルの場合で250万以上も上がっています。
カメラマンさんは初代の2008年モデルに乗っていますので、メンテナンス金額はかなりいっていますよね。08モデルのトラブル事例などの事情も交えながら、どんなモデルを買ったらいいのかというレクチャーや解説を行っていきましょう。
ということで、R35 GT-Rを4台仕入れて並べました。年式の新しい順に並べましたので、順番に違いを踏まえて紹介していきます。
2023.2.1
PAGE 1
まずこちらは後期モデルの2017年モデル。フェイスが変更されたGT-Rで、ベーシックグレードのピュアエディションとなります。
続いてこちらがいわゆる中期モデルと呼ばれている2014年モデル。
プレミアムエディションのファッショナルインテリア仕様ですので、内装が赤茶です。
続いてこちらは前期モデルの2010年モデル、グレードはブラックエディション。
ラストは初代GT-Rの2008年モデルで、グレードはプレミアムエディション。このようなカタチで、4台仕入れをさせていただきました。
PAGE 2
左から年代順に並んでおり、全てフルノーマルで仕入れたおクルマに以下のカスタムを施しております。
・KUHLのエアロパーツ
・新品車高調
・KUHLのオリジナルホイール
・FALKENさんのスポーツタイヤ
車両本体価格についても見て行きましょう。
・初代08モデル 849万円(税込)
・前期10モデル 899万円(税込)
・中期14モデル 1,139万円(税込)
・後期17モデル 1,390万円(税込)
後期17モデルが既に新車よりかなり高いです。現時点でかなり高いのですが、まだまだ上がり続けるので、いつ買うのかというのも課題となります。
今からGT-R買いますとなった時に、どのあたりを狙って購入を検討していくのがいいのかなというのがテーマとなります。以前は、最もリーズナブルでお得感があることから、08モデルを推奨していました。
現在、08モデルは全体な価格の底上げで、かなり値段が上がってきています。このような現状を踏まえ、今一番おすすめとなるのは中期です。
PAGE 3
中期モデルは基本的に2011年~2015年の間に発売されたモデルのことを指しますが、なかでも2014年~2015年の2年間の間に発売されたモデルがおすすめです。
この2年間の間に発売されたモデルは、他のモデルとやや異なる点がありまして、実は走りの味付けも変わっています。その理由は、2014年から乗りやすい方向にシフトして、ラグジュアリー系に変わっているからです。
そのため、走りにこだわる方に対しては、タマ数は少ないんですが最後の尖ったGT-Rである2013年モデルがすごく人気なんですよ。
KUHLの場合は、やっぱり14・15モデルがおすすめ。その理由について紹介していきます。
まずはヘッドライトから解説していきます。
14モデルから稲妻LEDのヘッドライトに変わっているんですね。ちなみに初代は稲妻になっていない、2段HIDヘッドライトとなっています。
ただ、ディスチャージで熱量が出ることから、ヘッドライトを磨いたとしても、どうしても黄ばみやすいんですね。
テールレンズに関しても、14モデルからリングで光るLEDのテールに変更されています。
点灯するとツブツブかライン状に光るかの違いです。ちなみに、値段はびっくりするぐらい高くなりますが、前期モデルに後期モデルのヘッドライトテールを簡単に移植することも可能。
15モデルから、フライホイールハウジングのベアリングの形状が変わっているので、ガタつき音・ガラガラ音が出にくくなっています。
R35 GT-Rの、ウィークポイントというか、よく故障をする箇所ですよね。ある程度の走行距離を走って頂くと、ほぼ全台必ずガタが出ます。年式の古いモデルほど、どうしても早めにガタが出てしまいますね。
そのため、08年モデル等でフライホイールのベアリングにガタが出始めた場合は、15モデル以降のフライホイールハウジングを使います。ベアリングの形・仕組みが全く変わっており、ガタが出にくくなっています。
14・15モデルの差はこの辺りです。このような事情もあって、中期モデルがおすすめとなります。
PAGE 4
こちらに並んでいる08モデルと10モデルを比較してみます。08モデルの走行距離は7万km台で、10モデルは5万km台です。2万kmの走行距離で50万円しか差がありません。従って、現在10モデルはかなりお買い得です。
もちろん10モデルの方が値段は高いのですが、さほど価格差は大きくない。だったら新しい方がいいのではという考え方です。
GT-Rは年次改良により都度不具合を修正をしているおクルマなので、新しくなればなるほど不具合は少なくなります。クルマの完成度も高くなっています。
通常であれば、100万円~200万円下がってもいい要素となりますが、そこまでの差はないので、10モデルが結構おすすめなのですが、実はタマ数がほとんどありません。
従って、今回ご紹介している10モデルで899万円のおクルマはかなりおすすめ。ミッションのオーバーホールも終わっています。
ただ、GT-Rを最もリーズナブルに購入をしたいという方は、やっぱり08モデルです。
こちらの08モデルは849万円ですが、フルカスタムをしても800万円以下に抑えたいという方は、シルバーを選択するのがおすすめ。
当時はシルバーがイメージカラーでした。メタル系のシルバーなので、塗るのも色出しも結構大変なカラーなのですが、中古車では最も安いカラーとなります。ですので、シルバーカラーを選択すれば、同じ走行距離で800万円を切るぐらいの値段でコンプリートカーの製作が可能です。タマ数も比較的多くあります。
シルバーの次にお得なのがガンメタで、続いてレッドとなっています。やはりホワイトとブラックはどの車種も基本的に値段が高くなります。走行距離は7万km以上あたりが条件になってきます。5万km・6万kmだと、どうしても今回提示しているあたりが現在の相場となります。
前期が849万円で中期が1,139万円ですと価格差が290万円あります。前期はメンテナンスをしっかりとして頂ければ、中期にする必要もないのかなという感覚はあります。
いくら車両本体が安くても、やはりメンテナンス費用がかかる点を加味をしなければいけないということです。
フライホイールハウジングの交換はほぼ必須となりますが、こちらで20万円程度。
勿論KUHLでも作業を行うことは可能ですが、20万円ほどかかります。それから08モデルはミッショントラブルもやや増えてきましたね。ミッションが壊れた時の修理の費用は、80万円~100万円程度は必要となります。
中期モデルでメンテナンスが比較的少なめで済むクルマを選ぶか、ベースを安く抑えてメンテナンスをしっかりとして新品に変えていくか。リフレッシュをさせていくという手もあるということです。
カメラマンさんの場合は、車両は安く抑えましたが、色々とトラブルがありましたね。
僕の何が壊れたのかをざっくりと紹介します。
・ブレーキ
・ラジエーター
・フライホイールハウジング
・ダッシュボード
・エアコンのコンプレッサー
・ミッションのオーバーホール
合計で200万円ほどはかかっていますね。ここまでやると、見違えるほどいいクルマに変わりました。全然まだまだ乗れるなという感じですね。
中期モデルを中心に考えると、中期モデルで相場観のある値段で購入をして乗るか、GT-Rとしては相場よりも安いけれども、前期モデルでメンテナンスでリフレッシュをさせて乗るか、どちらかですね。
ダッシュボードなんかはやっぱり、100%亀裂とかが入ってきます。
こちらを見て頂けると、亀裂がかなり入っています。カメラマンさんほどベタベタ感はないので、この割れはキツイですよね。こちらはほぼ全車両出てきます。恐らくこれからはダッシュボードの値段も上がってくると思います。
KUHLでダッシュボード新品メニューを選択頂くと新品交換をさせていただくので、気になる方は今のうちに変えておいた方がいいかもしれないですね。
スイッチやシフトノブ剥がれますよね。細かいですが、このあたりも直すと1万円~2万円ほどかかってきます。こちらも、気になるのであれば今のうちに購入しておいた方が良いと思います。これから部品の値段が上がってきたり手配できなくなってきたりすると困るので。
ヘッドライトの黄ばみも同様です。
黄ばみを直したいのであれば、新品もしくは中古のパーツで交換。交換するのであれば、やはり15モデル以降の、稲妻と呼ばれるLEDタイプのヘッドライトがおすすめです。エンジン熱量が非常に大きいクルマなので、結露もしやすいんですよね。
こちらの14モデルも8年ぐらい経っていますが、プレミアムエディションのファッショナブルインテリア仕様となっていますので、キレイですよ。
14モデル以降は、シートの感じも変更されて、結構ラグジュアリーなイメージのクルマに変わったんですね。高級感があるので、中期をおすすめする理由も分かりますよね。
基本的なデザインは僕が乗っている08モデルと同じなのですが、質感がアップしていたり、カーボンが使用されていたり、ステッチがキレイであったり、さまざまな部分が変更されています。
カーボンで剥げない仕様になっています。このように内装の方向性が高級志向に変わっているのが14モデル以降です。
こちらの14モデルは走行距離4万km台ですが、非常にキレイに乗って頂いていたおクルマなので、内外装ともピカピカです。逆にファッショナルインテリアではなくベーシックなグレードを選択すると、1,000万円弱で購入可能。1,100万円は切ってきます。
GT-Rの中古でカスタムコンプリートカーを作るんのであれば、1,200万円ぐらい。1,100万円~1,200万円ぐらいを予算として考えておいた方がいいということです。
08モデルでミッションまで含めたフルメンテナンスをやっておこうということであれば、丁度1,000万円ぐらいです。
昔と比較するとやや高い感じはしますが、いかんせん今からグイグイ値段が上がっていってしまいます。
では、後期モデルはどうかというと、非常に良いです。
PAGE 5
こちらが後期17モデルで1,390万円。新車から考えると割高となりますが、後期が圧倒的に価格が高いということです。
特に後期のプレミアムエディション・ブラックエディションに関しては、フルチタンのマフラーが付いていたりとか、内装ファッショナブルインテリアとか選べたりしますので、ここから実は200万円ぐらい値段が上がります。
そして、中期14モデルのプレミアムエディションが1,139万円。
しかも、カスタムの内容で言ったこちらの14モデルの方がカスタムされています。この差が更にメチャクチャ拡がるんです。
従って、08モデルから中期までというのは、まだ割と価格は緩やかなのかもしれませんね。17モデル以降からドカーンと上がります。
例えば17モデルのプレミアムエディションでファッショナブルインテリアが入っていたとすると、こちらの走行距離が1万km台という点を加味しても、300万の値段のアップでは効かないですね。400万ぐらいの差額が出ると思います。
逆に、17モデルだとピュアエディションがおすすめとなります。
ちなみに僕のマイカーもピュアエディションなので、あの時買っておいて良かった状態なんですね。しかし、内装に関しては、こちらとは全然カタチが違います。
最も違うのはやはりモニターで位置が変わってサイズも大きくなって、非常に使いやすくなっています。スイッチ類とかも全然違います。
17モデル以降の方が、やはりかなりの進化をしているという点に加え、燃料系に余裕があるのでパワーを上げやすいのもポイント。15モデルまでだと600馬力ぐらいまでに留めるという感じになりますが、17モデル以降であれば650馬力まで、ブーストアップだけで出せてしまいます。
前・中・後期でパワー問題もあるじゃないですか。前期の最初は480馬力ぐらいで、最終的には580馬力ぐらいで100馬力上がりましたよね。このような差はKUHLの場合はコンピューターのチューニングで埋めることが可能。例えば08モデルで570馬力までは簡単に上がります。
燃料系を触ることもなく、コンピューターの書き換えだけで済みますので、20万アップ程のメニューでやらせていただいています。クルマに負担をかけることもなく、パワーアップをできるということです。年式によるパワーの差はこのような方法で埋められるということですね。
あとは見た目の問題ですよね。
でも、見た目はあまり分かんないでしょう?
こちらが純正の17モデル。後期純正のバンパーが付いていて、その下にクルーズというブランドのシンプル系のエアロディフューザーが付いています。
こちらの3台は、KUHLオリジナルのフロントバンパーのファイナルエディション。下のディフューザーまで一体成型をさせていただいているバンパーとなります。
Vモーショングリルだけは純正を使わせていただくカタチになるので、実は後期っぽく見えちゃいます。年式による古さも感じさせなくなりますよね。
尚且つ、こちらのバンパー実はかなりこだわっていまして、開口部がめちゃくちゃ大きいのが特徴。
こちらも縦フィンが入っていたり、より多く風が入るように作らせて頂いています。
ディフューザー部分がグッと前に出てきて、立体感も物凄くあるので、ちょっとオシャレな仕様になっています。
こちらは08モデルから10モデルまで全部装着することが可能です。ちなみに、17モデル以降にも装着可能です。初期モデル等の古さや違いをカスタマイズで払拭をしていくということです。
サイド・リアは前期・中期の全部が共通。このように純正サイドステップであるかのようにディフューザーを付けています。
PAGE 6
あとは、ナビ問題があります。実は僕も解決をしているんですけれども、08モデル・前期モデルでは、もはやナビの更新すらできないんですよね。BluetoothでiPhoneを繋げてもエラーが出たりします。2008年はiPhoneがなかったので、それを解決するメニューも用意をしています。
実際にこの中期モデルで見てみましょうか。
Android・iPhone・Appleカープレイが使えるようになっています。ナビ問題が一気に解決です!これを、後付けメニューで行うことができます。
今このようにiPhoneを繋げていますが、例えばKUHL 大阪店へ行こうと思うと、このように案内をしてもらえます。モニターからも携帯からも操作できます。そして、もちろん音楽を聴くこともできます。
モニターだけを変えずに、Appleカープレイだけを使うというパターンもありますが、純正のモニターにはスライドをするという機能が無いんですね。こちらはモニターも変えていますので、動作もすごい滑らかです。
ただ、やはり外国製のシステムなので、エラーが出たり、読み込みに時間がかかったり等の不具合が出たりします。そういった時はシステムやiPhoneを再起動すれば、元に戻るパターンがよくあります。あとは日本語翻訳をかけているので、日本語がたまにおかしかったりもします。そう言った部分が気にならないという方は、こちらもコンプリートカーのメニューとして追加できるようにしていますので、ぜひご検討下さい。
本当にしっかりと使いたいという方の場合は、パネルを屋根に移動させてナビゲーションをインストールするようなメニューもあります。しかし、やはりかなり大掛かりでコストもかかりますので、お気軽に使えるという意味では、こちらのメニューがいいかなという感じです。
08モデルから中期まで対応しており、工賃込みの16万円(税別)ぐらいでやらせていただいていますので、おすすめです。
PAGE 7
R35 GT-R中古車の買い方のポイントについてご紹介しました。Appleカープレイが使える新メニューも追加され、GT-Rの不具合に関しても全て対応が可能。KUHLでは安心してご購入頂けるコンプリートカーを提供しています。
今日はKUHL初の中古車センターであるKUHL KARS AICHIから4台紹介をさせて頂きましたが、GT-Rが欲しい方は、ぜひ最寄りの店舗の方にお問い合わせ頂けると嬉しいです。
KUHL ONEというスマホで簡単に中古車をオーダーできるECシステムもあります。こちらの方でシミュレーションをしながら、気に入って頂いたらそのままオーダーをして頂くことも可能です。
また、在庫が無い場合は、お好みに応じてベース車を探してくることもできます。シルバー・ガンメタあたりの08モデルをベースにフルカスタム・バンパー変更・メンテナンスメニューを実施してご納車というのもおすすめです。
もしくは、中期の程度の良いおクルマを探してみるのもおすすめですので、各店舗までお気軽にご相談していただければと思います。本日はR35 GT-R中古車の買い方のポイントとPRでした。ありがとうございました。
RECOMMEND
LINK