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【激安GT-Rリフレッシュ計画】ホイールを新しくしたのでアライメントを調整してみました。|KUHL Racing R35 GT-R Wheels
YouTubeチャンネル「KUHL Racing TV」にてカメラマンさんが中古で購入した激安GT-Rのリフレッシュ計画を行っていきます。今回はホイールを新しくしたので、同時にアライメント調整をやってみたいと思います。測定の方法から調整の方法まで細かく紹介しているので是非最後までご覧ください。
当初の予定では、ローダウンをしてツライチマッチングのホイールサイズにするつもりだったのですが、立体駐車場に入らないという事態になってしまいました。ということで、今回はnismoの純正サイズとほぼ同等のサイズの絶妙なマッチングを施したホイールを用意しました。
それもこれもKUHLのオリジナルホイールの「VERSホイール」は1mm単位のサイズをオーダーできるので実現できたというわけです。
2023.2.1
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既にこちらにタイヤを組んであります。これはクローネというブランドのVERSで一番高いホイールです。鍛造ディスクの2ピースになります。
ディープコンケーブとウルトラディープコンケーブがあるのですが、カメラマンさんに入れさせていただくのはディープコンケーブ。カラーはブラッシュドと呼ばれるヘアライン調のカラーとなります。
こちらがフロント用で、サイズが20×10j+40。nismoが確か10j+41となります。だから、1mm外に出てくるサイズとなっています。
こちらはカスタムホイールなのですが、当然純正サイズも作れるということです。こちらは10j+40で+42とか+43は作れないのですが、40までだったら自由なサイズで作ることができます。これ以上のサイズを作れない理由は、ディスクの方が出てきてしまうためです。
1mm単位でリムのツラというかインセットを変えることが可能であるのが、このホイールの優れたポイントです。
カメラマンさんが駐車場に入らないということなので、入るサイズを作らせていただきましたということです。デザインはそのままで、ニーズに応じてサイズを自由自在に変えれるということです。
だから本当にオーダーメイドなんですね。目いっぱいまで拡げることもやろうと思えばできます。
インセットをマイナス方向に振ってくると、当然リム幅がどんどん深くなってきます。ホイールのレザーがクルマよりもどんどん外に出てくることになるので、今回はなるべく中に入れるようにこのようなサイズにしました。
ということで、こちらがフロントホイールの紹介でした。続いて、リアを紹介していきます。リアも鍛造なので、結構軽いんですね。
リアのサイズは20×10.5j+25。純正と全く同じサイズとなります。見て頂いたら分かる通り、リアの方はリム幅が少し太くなっています。大体21mmぐらいはフロントよりもリアの方が外に出るというマッチングとなります。
リム幅が0.5太くて、インセットが10号。ディスク自体は全く一緒です。違って見えるのですが、並べてみるとよく分かります。
フロント(左)が10j+40、右(リア)が10.5jの+25
ディスクが同じでも、やっぱりリアの方が深く見えますよね。GT-Rはもっとホイールを外に攻める方が多い傾向にあるため、今までで一番浅いリムとなります。おそらく、カメラマンさんのフロント用が、KUHL史上最もリムの浅いホイールです。
リムとディスクがツライチのGT-Rって、あまり見たことがないですよね。リムを外に振っているホイールか、ツライチにしているホイールが、みなさんがカスタマイズをしたホイールでは多く見られます。
あと、ローダウンをすると前後ともキャンバーがついてくるので、よりリムが深いホイールを履くことができます。
カメラマンさんは立体駐車場に入らないとのことで、足回りはノーマルでいきたいという要望ですよね。ノーマル仕様で足回り代が少し浮きましたので、こちらの高額な鍛造ホイールを選ばせていただきました。
一応誤解の無いように言っておきますが、ローダウンをしても普通の立体駐車場は入ります。クルーズという薄型のエアロを装着していますので、基本的にローダウンをしてもストレスなくどこでも行けるようになっています。
カメラマンさんが契約をしている立体駐車場が、やや突起が多い特殊な駐車場で入れることができないという事情です。通常の立体駐車場を使用される方は、全然問題ないということですね。
ということで、あちらにクルマがスタンバっています。
今からこちらに装着されている純正ホイールを、VERSクローネ・21インチに入れ替えていきます。同時にアライメントの測定も実施したいと思います。
まずは、どれだけズレているのかという測定データを確認。そこから、もうちょっとフロントの接地感が欲しいとか安定性を上げたいとか、要望を出していただければ、それに合わせたアライメントに調整を行っていきます。
アライメント調整では、例えば以下のようなセッティングが可能です。
・タイヤをなるべく長持ちさせるセッティング
・直進安定性を上げるセッティング
・サーキット走行用のセッティング
クルマの乗り心地や走行性が、アライメント調整でかなり変わってきます。
ということで、まずはタイヤ交換から早速はじめていきます。
新品のタイヤで測定をさせてもらった方が正確な値が出るので、交換をした状態でアライメントの測定を行うということです。
現状のまま測ってしまうと、タイヤが扁摩耗をしていた場合に、その状態に合わせたアライメント調整となってしまうんですね。
そのため、タイヤ・ホイールを変えるタイミングでアライメント測定を行うのがおすすめです。結構シビアなんですね。
特に、GT-Rは調整幅がすごくシビア。基準値が決められているのですが、その基準値が普通のアライメントでは出せないんです。
しかし、KUHLでは日産のディーラーさんに入っているテスターと同じものを使用しているため、シビアなセッティングを行うことが可能です。では、早速お願いします。
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こちらは、空気圧センサーを新品に変えたので、登録を行っているところです。クルマに空気圧センサーを付けたという認証作業をしていきます。
GT-Rは純正で、元々空気圧センサーが付いています。マルチファンクションモニターに表示されるのですが、今回はホイールを変えて新品の空気圧センサーを付けるので、登録をしなおさないといけないんです。この作業は、専用の診断機等を使って行います。
タイヤの奥の方に空気圧センサーがあるので、登録用のツールで電波を出して、空気圧センサーを活性化します。
ボディ側に受信機が付いていますので、大体この付近にセンサーを持ってきます。内側から見ると、後ろに出ているバルブが空気圧センサーです。
登録が完了したら、ウインカーが2回点滅します。
この作業を4輪とも行っていきます。
ということで、ホイールが装着されました。とりあえず見てみましょう。
結構変わりましたよね。今はマスキングテープが付いた状態ですが、キラッと光っていますね。
アライメントを取るために、リアディフューザーも外しました。GT-Rはアンダーカバーも全部取らなければならないので全て外します。
純正同等サイズですが、全然いいんじゃないですか?繰り返しになりますが、今までのなかでは一番甘いサイズです。しかし、純正に近いイメージで乗りたい方は、これぐらいの方がいいと思います。違和感も全然ありませんよね。
車高もノーマルですが純正ホイールから少しイメージを変えたいという感じの方は、これぐらいが一番良いかもしれませんね。
ここからホイールを外に出してくると、車高の高さが目立ってくるため、車高を下げたくなります。こちらは純正サイズ・ノーマル車高で全然いい感じですよね。
この後の工程では、ホイールをセットして、現在のアライメントデータを測定・調整を行っていくという流れです。
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これは今、ターゲットを取り付けているところです。アライメントテスターの点滅しているところからレーザーが出ているのですが、それをこのターゲットと呼ばれる反射板で受けます
このように測定を行うことで、4輪のアライメント・キャンバー・キャスター・トー角等が分かるようになります。
クルマに付ける器具はこれだけです。ターゲットを取り付けることで、あちらのセンサーに反応をして、角度等が全部分かるという仕組みです。
ホイールに挟むと、ホイールに対してまっすぐにしか装着できないので、さほどシビアではないです。
取り付けた状態でクルマを動かして、ターゲットを回転させて戻すことで、最初の基準を作ります。このターゲットを4輪全てに装着します。測定が終わるまで、ターゲットはずっと付けっぱなしとなります。
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ターゲットを装着して車両情報を入力したところです。あとは、指示通りに動かしていく流れとなります。
クルマを前後させて、ステアリングを左右に振って、まずは基準を作ります。現在のアライメントが、このような作業で測定できます。
タイヤの外径・キャスター角等もすぐに値が出てきます。測定は車体が上にあがったまま行います。
エンジンの振動とかが出ると、正確な数値が測定できないため、エンジンをかけずに動かします。
これで、現在の値が測定できました。
リフトもアライメント専用のものです。測定のために、ターンテーブルが付いているのが特徴。
今装着しているのは水平器です。
リフトを指定の高さまで上げます。
以上の作業で、現在のアライメントが測定できました。では実際に見ていきましょう。
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思ったより悪くない値です。リアが若干左にキャンバーが付いていますが、さほど悪くは無い。こちらの値を見る方法について、フロントから順番に解説していきます。
キャンバー角
正面からクルマをまっすぐ見たときのタイヤと地面の角度です。タイヤと地面が垂直な状態が通常状態(ニュートラルキャンバー)で、角度が付いている状態をキャンバー角が付いているといいます。少しネガキャンバーになっていますが、ほぼ基準値ですので大丈夫です。
キャスター角
横からクルマを見た時の、前輪の中心軸と垂直線との傾きです。これもほぼ基準値です。こちらの数字が小さくなってくると、ハンドリングが結構クイックな感覚になっていきます。反対に数値が高いと、比較的ゆったりとしたハンドリングになります。
GT-Rの場合は、クイック気味に動くのでキャスター角は寝かしていった方が運転はラクになるかもしれないですね。キャスター角を起こしていくと、ややハンドリングが難しくなるというか、繊細になるかもしれませんね。
トー角
上からクルマを見たときのタイヤの角度です。直進方向に内股になっているのがトーインで、ガニ股になっているのがトーアウトになります。
続いてリアの値を見ていきます。
リアはキャンバー角とトー角のみでキャスター角の調整はありません。今回は、トー角がなんとゼロでキレイです。
キレイなんだけど、リアの方が弱トーイン、フロントの方がトーインを若干キツくセッティングするのがKUHL流。リアの方が割とトーゼロに近い感じです。
これぐらいのセッティングにした方が、乗り心地も良くなるのでおすすめです。あとはお客さんの好みを聞いて微調整を行っていきます。
ただ、トーインにしておくとキャンバー角が2度半とか付いてしまうので、ガッツリとローダウンをした場合のタイヤの内減りが早いんですよ。
だから、そういう場合はやや走行安定性はある程度無視をして、トーゼロに近づける調整を行ってタイヤを長持ちさせるのがおすすめです。
数字の色の違いについては、グリーンが基準値の範囲内、レッドがメーカーが指定をする基準値から外れているという表示になります。ここからは、値を元に調整を行っていきます。
(カメラマンさん)
乗った感じはやっぱり直進安定性を持ってほしいというのがあります。
普段の街乗りでは気にならないのですが、東北自動車道を通って高速移動で栃木県に来る時があるじゃないですか。そういう時に、やっぱり安定して走りたいというのが希望です。
現在ハンドリングが結構クイック気味なので、高速移動をしていると少し疲れやすいというのがあるんですよね。
では、トーがゼロに近いので、トーインに調整します。
あと、せっかくなので、1回限界までトーアウト・トーインにしてみて、タイヤの角度がどれぐらい変わるのかを見てみると分かりやすいかもしれません。では、さっそくやっていきましょう。
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リアのトー角とキャンバー角の両方を調整できるように、ナットを緩めていきます。
トー角を調整するカムボルト
キャンバー角を調整するカムボルト
現在リアのキャンバーが左に2度付いていますが、一度MAXにつけてみますね。
ボルトを動かすと、タイヤの角度が変わります。下のロットのボルトが中心よりも下寄りなので、ここを時計回りに回すとロッドが外側に行きます。
ハブのピッチャーが外に押し出されて、キャンバーが付くという仕組みです。上側が軸になっていて同時に、トー角も変化します。トーアウトになるからキャンバーが付くと。では一度、キャンバーをMAX付けてみますね。
これがボルトが一番外にいった状態でキャンバーがMAXになります。
キャンバー角は-2度で、トー角は-51度です。
タイヤが中に入っています。ちょっと動かしてみますね。
今度は戻します。タイヤが動いています。
これが、キャンバーを目いっぱい起こした状態です。こんなに変わるんですね。見た目も全然違います。今度はリア側を調整してフロント側は固定みたいな感じで動かしてみます。トーインになっているので戻していきます。
これが目いっぱいトーアウトにした状態。-32度です。外に開いてはいないんですね。そうすると、アウトに行きすぎです。
実際に単体で見ると外に開いているように見えるかもしれません。
見た目では、やはり少し外に開いている感はありますよね。では、現在目いっぱい外にいるのを、逆に内に入れてもらってもいいですか?
こちらが、目いっぱいトーを外してトーインにした状態です。全然違うものですよね。これだけ変われば、やはり走りにも影響は出ます。
今回はキャンバー角は1度半ぐらいに調整します。トー角は若干ゼロよりで内へ入れます。では進めて行きますね。
ということで、調整終わりました。
(社長)
これは、どちらかのキャンバー角を目いっぱい起こしています?
(工場長)
左を目いっぱい起こして、右をそれに合わせた感じです。
キャンバー角はなるべく起こしておいた方が、接地面が増えるので安定性も増すし、乗り心地もおそらく良くなります。ただ、ドレスアップ派の人は、逆にキャンバーを付けて少しでもリムを深くするというカスタム性を重視したキャンバーの付け方を好むというのもあります。
今回は純正サイズで接地面を上げたいということで、片方を目いっぱい起こしてもう片方をそれに合わせています。トーの方は、若干トーインに調整。
通知が赤くなっているため推奨の基準値外となりますが、別にこの状態で乗ってはいけないというわけではありません。
こちらはもう独自のセッティングというか、ノウハウということになります。フロントの方は、現在の値よりも、もう少しトーインに振りましょう。
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次はフロント側を調整していきます。フロント側は、こちらから調整を行います。
ここがカムボルトになっています。トー角の調整はタイロッドで行います。
トー角の調整はこのまま不一致のまま繋がっているということです。伸ばすとトーインになって、縮めるとトーアウトになります。
後ろ側で調整しているということですね。キャンバー角は、ロアアームで調整を行います。こちらがロアアームの付け根です。
下側の部分を押したり引いたりすることで、キャンバーを付けていきます。キャンバー・トー角の変化を外側から見てみましょう。こちらがキャンバーが起きている状態です。今から中に入ってキャンバーを付けていきます。
これでMAXの状態です。フロントはあまり動かないので、見た目の変化があまり感じられませんが、キャンバーは付いています。では、もう一度キャンバーを戻してみます。
これで目いっぱいです。見た目は、トー角がメチャクチャ変化しています。
全体的に動いているという感じですね。次は、トー角の変化を見ていきましょう。トー角は見た目が結構変わります。ハンドルを切っているのかというぐらいの勢いで変わってきますね。
これが今、トーインの状態です。これをアウト側に戻していきます。
かなり変わりますよね。今回は、フロントもリアより若干インぐらいのセッティングにしようと思っています。キャンバーが安定するように調整して、直進安定性を高めるということです。ということで、調整が完了しました。
これはフロントです。測定をした時よりも、少しトーインに振っています。キャンバー角は結構キレイに揃いました。ここまでドンピシャの値はなかなか出ません。
基準値に入るとグリーンで表示されるのですが、それはあくまでも推奨の基準値。もう少し直進安定性が欲しいということで、基準値より若干超えている調整を行っていますので、レッドの表示になっています。ですので、直進安定性は体感してもらえると思います。
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アライメント調整は、実際に走ってみなければよくなったのかどうか分からないという事情はあります。ただ、実際に乗ってもらったら違いを感じてもらえると思いますよ。とりあえずこのホイールが付いた状態を見てみましょう。
いかにもカスタムカーという雰囲気になりましたよね。VERSクローネのホイールですからコンケーブがいい感じでしょう?
純正サイズですけれども、このカスタムは、アリです。
純正車高のままで純正サイズのホイールいいですよね。2ピースの1mm単位なので、本当にお好みのサイズでホイールをマッチングすることができます。
ということで、乗りにいきましょう。
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乗った感じでちょっと違いましたよ。さすがに毎日乗っているので、少しの違いにも敏感です。確実に直進安定性が全然違います。
今までは、やっぱり両手でしっかりとハンドルを握っていないと不安な感じがしたのですけれども、今は本当に添えているだけという感じで楽になりました。
街乗りでの乗り心地の良さ、扱いやすさを重要視したアライメント調整になっているので、絶妙のポイントを狙えていると思っています。
これで、高速移動めちゃくちゃ楽になりました。
アライメント調整を行うと、変わるもんですよね。本当に自分の好みの味付けに変えられるので、足回りも含めて突き詰めていくと面白いですよ。
ハンドルを切った感じも違和感がありません。極端な言い方をすると、ホント違うクルマのような感覚です。
ホイールも重い感じは全くしません。2ピースですが、鍛造ディスクとなっているため、結構軽いんですね。重いホイールにも直進安定性が上がったりといったメリットがありますが、コチラの方が違和感なく乗ってもらえると思います。
ということで、今回はホイールを入れると同時にアライメントを調整をしてみました。
アライメントを調整してみたいという方は、ぜひKUHL Racingの各店舗まで、お問い合わせ、ご来店を頂けると嬉しいです。もちろんどんな車種でもOK!。ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
ということで、今回はカメラマンさんのGT-Rに、VERSホイールをインストールさせていただいて、アライメント調整まで行ってみました。ありがとうございました。
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