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    GT-Rの2024年モデルが入庫されたので2020年モデルと比べてみました

    日産 GT-Rの新型が、遂に入庫しました。そこで今回は、新型であるGT-Rの2024年モデルの外観を紹介しつつ、2020年モデルからどこがアップグレードされたのか、変更点を見ていきたいと思います。

    2023.12.4

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    フロント周りの変更点

    GT-R R34

    入庫したのは、ワンガンブルーのボディカラーをまとった2024年モデル。グレードは、最もベーシックなピュアエディションです。

    日産 GT-Rの2024年モデルは、フロントフェイスに大きな変更が加えられました。日産ラインナップの頂点ともいえるGT-Rの存在感を増しつつ、よりスポーティに進化しました。右側の2024年モデルと左側の2020年モデルを並べて比較してみると、一目見ただけで別物になっていることが分かります。

    GT-R R34

    2020年モデルまでは、日産のアイコニックなデザインでもあったVモーショングリルを採用し、大きな台形の開口部が開けられていました。さらに、グリル下部のセンターはブラックアウトされ、2007年の12月にデビューしたGT-Rが持っていた「GT-Rのフロントフェイスといえばコレ」というデザインです。

    一方、新型である2024年モデルでは、そのイメージすら刷新。Vモーショングリルすら不採用となっており、台形の開口部の中央を走るようにカラードが採用されました。水平基調のプレスラインがバンパーのサイド両端まで伸び、造形を引き立てつつ、パッと見た印象で車全体を大きく見せています。

    また、フロントバンパー自体は、2020年モデルの方が前方へ張り出しているように見えます。ですが、実測値ではボンネットとフロントバンパーの付け根からナンパ―プレートまでの距離は、2020年モデルの方が短くなっています。

    このことは、フロントバンパーにおけるヘッドライト下部のデザインが関係していると考えられます。2020年モデルでは、フロントバンパーがヘッドライト下部あたりから前方にせり出しているのに対し、2024年モデルではフロントバンパーの付け根から全体的に突出しています。

    日産の発表によれば、2024年モデルは2020年モデルと比較しておよそ10%ほどダウンフォースが向上しているとしています。そのため、空力性能を追求した2024年モデルのフロントバンパーデザインが、前方へ延長している要因になったと考えられるでしょう。

    そして、フロントバンパーのデザイン変更によって、デイライトの形状も大きく変わりました。2020年モデルのデイライトがベーシックな四連デイライトとなっているのに対し、2024年モデルで採用されているデイライトは、六角形のハニカム形状です。これにより、車のデザインとしての新しさを演出しています。

    GT-R R34

    性能という観点から見ると、フロントバンパーの形状が変わったことによって、オイルクーラーへ空気を流し込むダクトが拡大しました。ダクトが縦長になったことにより、効率的な冷却を行うことができるようになっていると考えられます。

    ただし、変更されていない部分も数カ所存在しています。まずはボンネット形状です。GT-Rのボンネットは、2017年モデルにて変更が加えられました。そのデザインを2024年モデルでもそのまま引き継いでいます。このことは、プレスラインとパワーバルジの形状、エアインテークの存在で判別することが可能です。

    さらに、ヘッドライトの形状も2020年モデルと同様です。GT-Rのヘッドライトと言えば、特徴的な切れ長のライトですが、そのデザインも変わっていません。そして、内部にあるリフレクターなどの配置も同じ。色味にも変更はなされていません。

    フェンダーの形状もそのままです。付随するサイドマーカーの位置や色も、2020年モデルと同じとなっています。

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    フェンダーやドアなど、サイドの変更点は?

    GT-R R34

    現在、入庫している2020年モデルはKUHLのサイドステップとアンダーディフューザーを装着しているため、現車では違いを比較することができませんでした。

    しかし、確認を取ったところ、2024年モデルのサイドステップはデザインが変わっておらず、ドアミラーの形状もそのまま引き継いでいるようです。その他、ドアノブやフェンダーのダクトなども同様です。

    さらに、2017年モデルまではプレスラインが入っていたルーフの形状やリアフェンダーも共通しています。

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    リア周りの変更点

    GT-R R34

    ▲左が2024年モデル、右が2020年モデル

    ほぼ変更がなかったサイドから一変。2024年型GT-Rのリアバンパーは、フロントと同じく大きなデザイン変更が加えられています。

    テールレンズこそそのまま引き継ぎましたが、2024年モデルのリアバンパーには中央に水平基調のプレスラインが追加されました。これは、Vモーショングリルではなくカラードを採用したフロントバンパーと、デザインを共通させたものと考えられます。2020年モデルのリアバンパーは、多くがフラットな面で構成されているため、違いは一目瞭然でしょう。

    さらに、ナンバープレートの枠も変更されています。2020年モデルは、ラゲッジのラインから延長線をなぞるように逆台形のナンバー枠となっていましたが、2024年モデルでは六角形を押しつぶしたような台形の枠になりました。

    これらの変更により、2020年モデルの比較的丸みを帯びたリアビューから、立体的かつ力強い印象を与えるシャープなリアビューに変化しています。

    マフラー周囲の形状も変わりました。2020年モデルでは、Vモーションを意識したシルバーの加飾部分がポイントになっていたのに対し、2024年モデルではブラックアウトしたディフューザーでマフラーを囲むようなデザインになりました。

    GT-R R34

    また、バックフォグの形状も大きく変わっており、2020年モデルはドライカーボンの中に赤い横型のバックフォグが埋め込まれていましたが、2024年モデルではレーシングカーを思わせる縦型のバックフォグが採用されました。

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    リアウイングのデザイン変更

    GT-R R34

    2024年モデルとなった日産GT-Rは、リアウイングのデザインも大きく変わりました。2020年モデルのリアウイングと比較すると、後方に大きく延長されています。

    ウイングを支える左右の翼端板に相当する部分がシャープになっており、滑らかなラウンド形状からしっかり面が取られました。

    さらに、付け根にもフィンが立ち上がっており、更なる整流効果をリアウイング全体で向上させていることが見て取れます。

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    基本的な設計から見直されたマフラー

    GT-R R34

    日産 GT-Rが2024年モデルになるにあたり、最も変わった部分がマフラーと言っても過言ではないでしょう。なぜなら、2024年モデルに採用されているマフラーは完全な新開発のマフラーであるためです。

    マフラーが新開発であるのは、自動車に対する社外騒音規制に対応しなければならないため。この規制をクリアするため、2024年型GT-Rのマフラーは外に聞こえる音量を抑えつつ、心地よいエグゾーストノートを創る工夫がなされています。

    従来では、ピュアエディショングレードにてチタン製マフラーは装着されていませんでした。しかし、2024年モデルからはピュアエディションでもチタン製マフラーを標準で装備。1500回転弱では上品な音ながら、3500から4000回転前後になると、静かながらもGT-Rらしいエグゾーストを響かせてくれます。

    2020年モデルと比較すると明らかに音量・音質に違いがあり、2024年モデルのマフラーは低音域のノイズに近い音が低減されているイメージでしょう。

    これは、エグゾーストの構造自体が大きく変わったことに秘密があります。2024年モデルのマフラーは新しい構造として、二分割にしたセンターパイプを採用しました。

    これにより、分割された右側のラインを排気のメインとし、左側はリアタイコの中に消音室を設置し、その中に排気を流すことでレゾネーターの役割を持たせています。音を抑えつつ、かつ出力は落とさないのが2024年モデルとなったGT-Rの新開発マフラーなのです。

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    2024年モデルGT-Rのエアロを開発中

    GT-R R34

    そして、KUHLでは既に2024年モデルGT-Rのエアロを開発しています。これまで、R35用のエアロは数多く発売させていただきました。

    つい先日にも、ファイナルエディションと名付けた最終モデルをリリースし、R35用のエアロの開発はこれで終了すると動画でも宣言しましたが、新しく2024年モデルが出たということでR35用のエアロは継続して開発していきます。

    名称については、ファイナルエディションを引継ぎ、2024年バージョンになるというイメージです。

    まず現在開発している2024年モデル用のエアロは2種類です。KRUISEブランドからリリース予定のエアロについては、ブログで報告させた頂いた通り、すでに完成しています。

    KRUISEブランドからリリースする2024年モデルのGT-R用エアロは、アンダーディフューザーエアロのフロント・サイド・リアの3点セットの構成。KUHLのエアロパーツブランドの中でも、最もシンプルかつスポーティなデザインとなっています。ということで、エアロパーツの価格について発表していきます。

    ■装着オプションパーツ
    KUHLオリジナルエアロパーツ3点セット(フロント・サイド・リア)
    ・未塗装品 411,180円(税込)
    ・1トーン塗装品 597,080円(税込)
    ・カーボンクリア塗装品 864,270円(税込)

    GT-R R34

    そして、2つ目がワイドボディキットです。このキットには、ワイドフェンダーも含みますが、今回はリアフェンダーとフロントフェンダーをカットせずに装着できるフェンダーを予定しています。

    ボディ加工をしないとなると、上面の出幅が25ミリから30ミリで限界になります。しかし、代わりにフェンダーの下部を広げ、前述したクルーズの新開発エアロと組み合わせることで全体的にワイドに見えるボディキットです。

    そして、GT-Rの2024年モデル自体が欲しいのに手に入らなかったというお客さん向けに、2024年モデルの前後バンパーをオマージュした、2024年仕様の前後バンパー制作も予定しています。

    もちろん、2024年モデルの前後バンパーと全く同じというわけではなく、KUHL流にアレンジを加えていきます。このバンパーを装着することにより、2008年モデルにお乗りの方であっても、2024年用のワイドボディキットを装着することも可能になるということです。

    開発の近況やお知らせは、KUHLホームページ内に設置しているブログやYouTubeの動画などでも報告しますので、情報を追っていただければと思います。

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