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新型GT-Rは車高調とロベルタカップを使ってローダウンしたら最高でした|KUHL Racing NISSAN R35 GT-R
今回は2024年モデルのGT-Rにサスペンションとホイールをインストールしていきます。KUHLではGT-Rのコンプリートカーを販売しております。新車、中古車それぞれのコンプリートカーがあるのですが、そのコンプリートカープランに新しい提案をご紹介いたします。
KUHLのコンプリートカーでは標準プランでBLITZさんの車高調をセットにしており、多くのお客様に使って頂いているサスペンションです。この車高調にROBERUTAさんのロベルタカップをプラスで装着するプランの提案になります。
2023.12.26
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ROBERUTAさんが出しているロベルタカップという商品なんですが、簡単に言うと空気の力でエアサスの様に車高を調整することができるんです。
仕組みについてですが、通常エアサスだど、コイルばねの代わりに空気が入るエアバックがあります。対してロベルタカップの場合は車高調のバネはそのまま使用して、専用のアッパーマウントにエアを送り込んで、段差などで車高を上げたい時に調整が出来るというモノなんです。
車高調派の方で限界まで車高を下げている方や、大きなエアロを付けている方にはもってこいの商品となっています。使用にあたって注意点もあります。ロベルタカップは走行時にエアを入れたままというのは推奨されていません。駐車する時も同様で、基本的には車高を上げて段差や駐車場などをクリアした後は、エアーをゼロの状態に戻していただきます。あくまで緊急用といった位置付けですね。じゃあエアサスの方がいいじゃないか?と思われるかもしれませんが、ロベルタカップならではのメリットが2つあります。
1つ目のメリットは、構造変更が必要ない事です。車高調のバネをそのまま利用しているので、構造が純正と一緒だから変更申請がいらないんですね。なので、取り付け作業が終わったらそのまま乗って帰れます。エアサスの場合は陸運支局へ持ち込みが必要になりますから、面倒な手続きが減ります。
2つ目はトラブル時についてです。エアサス車でトラブルが起きてエアがゼロになってしまうと、走行がほとんど不可になってしまうのでレッカーが必要になります。ロベルタカップで同じ事が起こったとしても、通常の車高調の機能は当然生きているので自走が問題なく出来ます。
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構成されている部品など、基本的にはエアサスと変わりません。まずはエアタンクとコンプレッサーがあって、次にコンプレッサーを制御するスイッチ、エアを送り込むバルブとエアを抜くバルブといった形ですね。
今回の狙いとして、コンプリートカープランの中にロベルタカップを組み込みたいので、最もベーシックなパーツの組み合わせとしています。例えばエア制御のスイッチは機械式を採用していますが、電磁弁と専用リモコンを組み合わせるプランもあります。リモコン制御になればスムーズかつスピーディに調整ができます。
ロベルタカップのアッパーマウント部も、通常はジュラルミンとステンレスを組み合わせた部品ですが、ジュラルミンとチタンを組み合わせた上級バージョンも設定しています。
あと、重要なのがコンプレッサーとエアタンクの固定なんですよね。今回はROBERUTAさんの方で専用ボックスにインストールした状態の物を持ってきています。
このボックスはキットには含まれずオプション扱いとなるんですが、コンプレッサーとエアタンクを非常にキレイに収めることが出来るので、使用される事をオススメします。
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ホイールはKUHLオリジナルブランドVERZのVRD02を使用します。このアルミは鍛造モデルでスポークもかなり細身で作られているので、かなり軽量です。サイズは20インチでリヤ用だと11J、インセット+15です。横から見てもらうと分かりますが、このサイズになるとスポークのコンケイブがめちゃくちゃ深くてカッコいいんですよ。このスタイルは太いホイールを履ける車の特権ですね。
カラーはミラーブラックメタルです。このカラーは全体をメッキ状態のピカピカになるまでバフ掛けした後に、ブラック系のクリアを塗っているので、すごく発色がいいです。完全車検対応、かつ上品さを求めると、これくらいのインセットが適切かと思います。いい感じで収まっている状態ですね。
タイヤはFALKENさんのFK520Lを装着しています。サイズは純正と同サイズで、フロントが255/40R20、リヤが285/35R20となっています。このタイヤは510Lから520Lに最近モデルチェンジしているので、タイヤの進化も期待したいところですね。
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メカニックの作業途中にお邪魔して、純正サスとロベルタカップを組み込んだBLITZ車高調を見比べてみましょう。見比べてすぐ分かりますが、サスペンションの長さが違いますよね。GTRの場合、純正の車高から約25㎜ダウンが車検対応できる範囲なので、その車高になるように車高長の長さをセッティングしています。
車高調の長さはブラケット部がネジ構造になっているので、バネレートは変化せずにさすの全長のみが伸び縮みするようになっています。
疑問点としてご意見頂くのが、ロベルタカップのシリンダー部分がアッパーマウントに装着されることにより、あまり車高が下がらないのでは?という疑問点があります。それは実際にロベルタカップを装着したコチラの車高調を見てもらうと分かりますが、組み込まれた状態でも明らかに純正のサスと比べて全長が短くなっています。その分車高もしっかりと下がります。
この状態でお見せできるのが、エアーを送り込んだ時にロベルタカップがどんな作動をするか?
画像の指を当てている部分にコンプレッサーで圧縮されたエアーが送られてきます。気になる方が多いでしょうから強制的にエアーを送り込んで実演します。
エアーなしの状態
エアーありの状態
スプリングが押し下げられているのが分かるかと思います。これが車についた状態であれば、バネは動かされずに車体が上に持ち上がって、車高が上がる仕組みとなっています。
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コンプレッサーとエアタンクは、ROBERUTAさんに用意してもらった専用のボックスを利用して、トランク内に綺麗にインストールできます。パッと見だと、どこにコンプレッサーが入っているのか分かりませんよね。
占有するスペースは最小限に抑えていますので、ゴルフバックと同時に他の荷物も積んで頂けます。こういった使い勝手が重視されているのも嬉しいポイントです。エアーの制御スイッチは、センターコンソール内に設置しています。
5つのスイッチがあり、画面奥から2つが車高アップ前後用、真ん中がコンプレッサー作動用、手前2つが車高ダウン前後用となっています。このシステムは2独と呼ばれていまして、前輪と後輪の車高を別々に変化させれます。配管は完璧に隠せるので、見た目も非常にスッキリとしています。
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BLITZ車高調にロベルタカップが装着された足回りがインストールできました!作動させる時はエンジンを始動すればエアタンクにエアが充填されるので、その状態で操作が出来る様になります。
まずは走行用のエアーゼロ車高です。BLITZさんの車高調により、純正の車高から約2㎝ダウン、車検対応のジェントルな仕様なっています。この状態を基準にして調整幅が何㎝あるのか実測して確認していきます。
とりあえずフロントの車高を全上げしてみましょう。見た目はこの位になります。
続いてリヤを全上げにします。
全上げした状態になると、意外にも純正の車高よりも高く見えます。実際に計測すると、純正車高より2㎝ほど高くなりました。この状態であれば、日常で走行する道路の段差は全く怖くありません。
フロントのディフューザーエアロの下を見てもらうと分かりますが、こんなに余裕が生まれます。
これがスイッチ操作一つでローダウン状態の車高に1発で戻すことができます。ローダウン状態から全上げすると、約4㎝車高が上がりました。車高の上下も非常にスムーズで便利です。さらにスマートに仕上げるのであれば、電磁弁タイプのコントローラーもオプションでご用意できます。そちらならボタン1つでスッと操作が可能です。
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BLITZさんの車高調は32段階の減衰力調整がついていているので、とりあえず真ん中の16段階で走行します。走り始めてからすぐに変化が分かります。快適な乗り心地なのに、路面に車が吸い付くように走ってくれるので運転していて凄く楽なんですよね。さらに路面の段差やギャップを通過した時の収まりも素晴らしいです。タイヤが変わっている事も影響しますが、フワフワ感もなく、シッカリとサスペンションが動いてくれるのが感じられます。
純正の足回りも優れていますが、人によっては少し硬く感じる方もいらっしゃいます。そういった方であったり、現在GT-Rを所有していて足回りのリフレッシュを考えている方にも是非お勧めしたいメニューとなっています。
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今回使用している部品の合計金額
■BLITZ車高調 ¥210,000(税抜)
■ロベルタカップ本体キット ¥315,000(税抜)
■車高調の加工料金 ¥100,000(税抜)
■ボックス代(オプション) ¥90,000(税抜)
合計71万5000円(税抜)
※取付工賃は別途発生いたします。
KUHLは全国に7店舗(栃木・埼玉・名古屋・大阪・福岡・愛知)ございますので、最寄りの店舗へお問い合わせ、ご来店お待ちしております。今回はロベルタカップとBLITZの車高調を組み合わせをご紹介させていただきました。ありがとうございました。
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