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2019-3-31

新型RAV4がもうすぐ登場!トヨタが満を持して搭載するダイナミックトルクベクタリングAWDってなに?

タグ: RAV4トヨタ

RAV4
ちょうど1年ほど前に発表された新型のRAV4ですが、いよいよ春頃に日本で発売される予定になっています。RAV4といえば、都市型SUVとして一世を風靡した車種ですが、日本のラインアップからはしばらく消滅していました。それがようやく復活するとあって登場を待ち焦がれる人も多いのではないでしょうか?
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じつはこの新型RAV4ですが、発表されたのは2018年3月に開催されたニューヨーク国際自動車ショーなんですね。約1年前のことなんです。それから大事に大事に温められて、いよいよ発売されるというわけです。まずはどんなクルマになっているのかチェックしてみましょう。

バンパーデザインは2タイプ

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標準モデル


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エアロモデル


まだ正式発売前なので情報は少ないです。ただトヨタ車の場合は通常、標準モデルとエアロモデルの2タイプを用意しますが、新型RAV4も同じく2タイプあるようです。ただし、エアロモデルといってヴェルファイアのような都会的なイメージというよりも、むしろオフロードのイメージを強くしたデザインとなっているのが特徴的ですね。こちらは「アドベンチャー」と呼ばれるグレードになるようです。
ちなみにエンジンは2.0Lのガソリンと2.5Lのハイブリッドが用意され、ガソリン車は約260万円から約315万円弱くらい、ハイブリッド車は約320万円から約385万円弱くらいになるようです。ちなみに「アドベンチャー」はガソリン車のみの設定。全車5人乗りとなります。

先進の4WDシステムが新感覚の走りにする!?

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新型RAV4の話題といえば、斬新なデザインはもちろんですが、トヨタが力を込めてアピールしているひとつに「ダイナミックトルクベクタリングAWD」というものがあります。これはガソリン4WD車のみの搭載されるシステムらしいのですが、じつはかなり画期的なモノとなっています。

トルクベクタリングとは?

カーブでクルマを曲げる方法といえばステアリングを切るってのは当然ですよね。それがいま、もっと曲がりやすくするシステムを搭載しているクルマがあるのをご存知でしょうか?そのシステムが「トルクベクタリング」なんです。
トルクベクタリングというのは、カーブで内側のタイヤよりも外側のタイヤに多くトルクを配分することでより曲がりやすくするというもの。極端な話をすれば、内側のタイヤを止めて、外側のタイヤを動かせばクルマは必然的に内側に曲がりますよね?それを走行中に瞬時な判断でおこなってくれるシステムなんです。だからイメージ的にはステアリングを切る量+トルクベクタリングで押し出す量の二重で曲がっていく感じですね。
トルクベクタリングと一括りにしていますが、じつは様々な方式があります。大きく分けて、トルク制御型かブレーキ制御型か。
トルク制御型は先程説明したようにトルク配分をコントロールするタイプで、ホンダのNSXやレジェント、ニッサンのジューク(一部グレードのみ)などに搭載されています。ブレーキ制御型は逆にカーブで内側のタイヤにブレーキをかけて曲がりやすくもので、スバルのほとんどの車種とホンダのシビックやCR-Vなどに搭載されています。また、マツダのG-ベクタリングコントロールも一種のトルクベクタリングですが、こちらはエンジン自体を制御してトルクや荷重をコントロールして曲がりやすくするタイプとなっています。
このように色々ありますが、トルクベクタリングといったらやはりトルク制御型ではないでしょうか。

ダイナミックトルクベクタリングAWD

ダイナミックトルクベクタリングAWD
そして新型RAV4に搭載されるダイナミックトルクベクタリングAWDはトルク制御型となります。トヨタで初めて採用される4WDシステムなんですね。通常の電子制御4WDの場合だと、前後のトルク配分はコントロールしていますが、左右のトルク配分はコントロールできずコーナリング時には通常のデフとしての左右回転差しか生み出していません。さらにいうと、そのデフの特性として悪路などで片輪が空転してしまうような場面になると、空転したタイヤばかりを回してします(トルクをかけてしまう)というデメリットがあります。雪道でのスタックはほとんどがこの特性のせいですよね。なので本格的なオフロード走行をする4WD車にはデフロック機能が必要になります。それがこの「ダイナミックトルクベクタリングAWD」はすべて解消するというわけです。コーナリング時には外側のタイヤにトルクを配分して曲がりやすく、悪路でタイヤが空転しても接地している側のタイヤにトルクをかけて走行不能になることを防ぎます。トヨタでは走行の様子を映像化しているのでチェックしてみましょう。

RAV4の場合は後輪のトルク制御のみをおこなうタイプですが、十分に走行性能がアップしていることがわかっていただけるかと思います。また、2WD走行時には後輪に動力を伝達するすべての回転機構を停止させる「ディスコネクト機能」を備えて、余計なエネルギーロスを防いでます。つまり4WD車でありながら燃費に貢献しているというわけですね。
街乗りメインとしてだけではなく、オフロード走行にもしっかりと対応できる4WDシステムを搭載したRAV4は、見た目だけでは満足しないSUV好きにはオススメの1台ですよ! 

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