カーライフ
2022-7-1
20系・30系ヴェルファイア|前期と後期の違いをチェック!
この記事では20系・30系ヴェルファイアの前期と後期の違いを徹底解説します。基本スペックやグレード構成、新車価格などをお伝えしますので違いを簡単に比較できます。ヴェルファイアの人気グレードや中古車相場情報もお見逃しなく!
ヴェルファイアとはどんな車?特徴をチェック!
ヴェルファイアはトヨタ自動車から販売されている大型の高級ミニバンで、アルファードと兄弟関係にある車です。上品さや洗練さを謳うアルファードに対して、ヴェルファイアは力強さと先進性を象徴するモデルです。
上下に2分割された薄型のヘッドライトやクリア型テールランプを採用し、アルファードとの差別化を図っています。ちなみにエンジンや室内装備などはアルファードと共通です。
グレードによって「標準ボディ」と「エアロボディ」に分かれるのが特徴で、それぞれフロントバンパーなどのデザインが異なります。ガソリン車とハイブリッド車が存在し、グレードは以下のように分かれています。
標準ボディのグレード構成
・HYBRID Executive Lounge
・Executive Lounge
・HYBRID V“L EDITION”
・HYBRID V
・VL
・V
・HYBRID X
・X
エアロボディのグレード構成
・HYBRID Executive Lounge Z
・Executive Lounge Z
・HYBRID GOLDEN EYES III(★)
・GOLDEN EYES III(★)
・ZG
・Z“G EDITION”
・HYBRID ZR
・HYBRID ZR“G EDITION”
・Z
なお現在新車で購入可能なグレードは、エアロボディの「HYBRID GOLDEN EYES III」と「GOLDEN EYES III」のみ(★)です。
20系ヴェルファイア(初代)の特徴とスペックをご紹介!
20系ヴェルファイアは「威風堂々、ミニバンの頂点」をコンセプトに開発され、2008年から販売が開始されました。上下2段に分かれたヘッドランプや横基調グリル、クリアレンズを採用したテールランプなどでクールな印象を演出しています。
「2.4Z ゴールデンアイズⅡ」の基本スペックは全長4,885mm×全幅1,840×全高1,900mmです。燃費はJC08モードで「10.8km/L」を記録し、ガソリン満タン状態で約700kmの走行が可能です。
20系ヴェルファイアの外装は前期と後期でどう違う?
後期の外装は、フロントフェイスのヘッドライトやフォグランプ周りのデザインがシャープになり、スポーティー感が強調されました。グリルのデザインも変更され、エンブレムを横切るルーバーの形状が太くなり力強さが増してドッシリとした印象を与えます。
また、後期型に移行した際に「ハイブリッドモデル」や人気カラーの「ダークバイオレットマイカメタリック」が追加されたことも大きな特徴です。
20系ヴェルファイアの内装も違う?前期と後期で比較
前期と後期の内装で大きく異なる点が木目調パネルのカラーです。前期では「赤×茶」でしたが、後期は「黒×茶」に変更されて重厚感や落ち着いた印象を演出しています。
一部のグレードでは「ベージュ」のシートカラーが廃止されたため、明るい内装を選択できなくなったことも大きな変更点といえるでしょう。
30系ヴェルファイア(二代目)の特徴とスペックをご紹介!
30系ヴェルファイアは、2015年に販売が開始されました。フロントのグリル部分が拡大しブラックアウトされた面積が増えた押し出し感の強いデザインとなっています。全体的なフォルムは角張ったシャープなものに変更されて都会的な雰囲気となりました。
「3.5ZA Gエディション」の基本スペックは全長4,935mm×全幅1,850×全高1,880mmです。ボディサイズの大型化に伴いサスペンションパーツが20系より上質なものに変更され、乗り心地がやわらかめに改善されています。
燃費はJC08モードで「9.5km/L」を記録し、ガソリン満タン状態で約710kmの走行が可能です。
30系ヴェルファイアの外装は前期と後期でどう違う?
「標準ボディ」の後期型は、前期型に比べて左右のフォグランプが独立する形状にデザインが変更されています。「エアロボディ」の後期型はフォグランプを囲むメッキガーニッシュがバンパーの端まで大型化し、より圧倒的なインパクトを与えます。
標準ボディ・エアロボディ共通の変更点は、ナンバーフレームが固定される太いバー形状の部分が、ブラックからボディと同じ色になったところです。テールランプはキレイに面発光するLEDライトに変更されましたので、上質感や近未来感が感じられるのもポイントです。
また、後期型はボディカラーに薄茶色系の「スチールブロンドメタリック」、濃茶色系の「グラファイトメタリック」、赤色系の「ダークレッドマイカメタリック」が追加されました。特に「ダークレッドマイカメタリック」は大型ミニバンに初採用された、注目度が高いボディカラーです。
30系ヴェルファイアの内装も違う?前期と後期で比較
内装に関して、前期と後期における違いで見分けやすいポイントは、メーターを囲むメッキリングが追加されて高級感が増しているところです。グレードによっては、メーターの照度を変更して好きな明るさに調整できます。
また、インパネ部分の木目の色調を変更し、シックな雰囲気が演出されています。レザーシートはダイヤモンドキルトがなくなりスッキリした印象に仕上げられ、高級感を感じる作りに変更されました。
なお、後期型のヴェルファイアは全グレードで前後のサスペンションが新型に切り替わり、減衰力が適正化されています。ボディ剛性を高める構造接着剤の範囲を広げ、運転中にブレにくい快適な乗り心地を実現しています。
あなたはどれを買う?20系・30系ヴェルファイアの前期/後期の中古車相場やそれぞれの人気グレードについて解説!
20系・30系ヴェルファイアの前期/後期の新車価格は以下の通りです。
20系ヴェルファイア | 新車価格 |
---|---|
前期 | 300〜360万円 |
後期 | 300〜420万円 |
30系ヴェルファイア | 新車価格 |
---|---|
前期 | 345〜442万円 |
後期 | 360〜737万円 |
30系・後期ヴェルファイアの737万円とは、最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」という贅沢の限りを尽くしたモデルです。プレミアムナッパ本革を採用したレザーシートは、リモコン操作が可能なリクライニング・オットマン機能を搭載しています。
室内は高級感のある専用メタルウッドパネルや読書灯を装備するなどの「ゆとり」と「くつろぎ」が同居する空間となっています。
20系・30系ヴェルファイアの前期/後期の中古車相場は以下の通りです。
20系ヴェルファイア | 中古車相場 |
---|---|
前期 | 30〜240万円 |
後期 | 30〜350万円 |
30系ヴェルファイア | 中古車相場 |
---|---|
前期 | 170〜550万円 |
後期 | 250〜750万円 |
20系ヴェルファイアは購入しやすい価格帯で、カスタムのベース車両としてもおすすめです。30系ヴェルファイアは流通量が多く安全装備も充実しているので、初めて車を購入したりカスタムを楽しんだりしたい方におすすめのモデルです。
ここから人気の高いグレード3つをピックアップして特徴をご紹介します。
【人気グレード①】G’s
20系後期のみに設定された「G’s」は、トヨタのモータースポーツ活動による走りの知見を反映させたスポーツモデルです。専用19インチアルミホイールや4本出しマフラーを採用し、随所にスポーツチューニングが施されています。
サーキット走行を前提にしているため、安定したコーナリング性能や加速感を味わえるのが特徴です。
【人気グレード②】Z“G EDITION”
エアロボディの「Z“G EDITION”」は、上位グレードに相当するコストパフォーマンスに優れたグレードです。シート表皮に合成皮革を採用し、切削光輝加工とブラック塗装が施された18インチアルミホイールを装着しています。
18インチアルミホイールは「ZG」と「Z“G EDITION”」のみに用意されているもので、他のグレードに比べて十分な質感を担保し、ヴェルファイアらしい高級感を味わえます。また、中古車の流通数が豊富で自分のお気に入りの車が見つかりやすいところも好ポイントです。
【人気グレード③】GOLDEN EYES II/GOLDEN EYES III
20系・30系に設定される「GOLDEN EYES」は、内外装にゴールドの加飾を施したヴェルファイアを象徴する特別仕様車です。ヘッドライトや室内のインパネに、シートのステッチなど落ち着いたゴールドの色味が煌びやかに演出されています。
ゴールドメッキ加飾された専用スマートキーが、所有感を満たしてくれるところも注目です。