2021-7-4
新型86フルカスタムBLITZさんデモカー取材!新型86の詳細・カスタムポイントなどについてご紹介!KUHLRACINGの新型86&BRZ開発予定情報についてもご案内(前編)!<KUHL片岡より>
いよいよ「新型86&BRZの発売」が迫ってきましたが、先日「BLITZ」さんにて、新型86のフルカスタムデモカーを取材させて頂く事が出来ましたので、本日はそのご紹介をさせて頂きたいと思います。
この取材の模様につきましては、YouTubeチャンネル「KUHLRacing TV」にても、詳しくご紹介をさせて頂いておりますので、ぜひともそちらもご覧ください
BLITZの企画・開発担当の小林さんに、非常に詳しくご説明をして頂いております。
バンパーの裏側であったり、サスペンション、内装など、非常に細かく教えて頂きましたので、新型86&BRZの変更点などが良く分かる動画になっております。
BLITZ小林さん、取材にご協力頂き誠にありがとうございました~!
それではまずは、「BLITZ」さんのデモカーを中心に、新型86&BRZを深堀りさせて頂きたいと思います。
👆 こちらはすでに完成!しております新型86「BLITZ」デモカーとなります。
まだ発売前だというのに、実は「BLITZ」さんには、昨年12月中旬には車体が入庫しており、超極秘裏に開発が進められていたそうです・・・。
そして先月、富士スピードウェイで開催されました「86&BRZ」のファン感謝祭にて、初めてお披露目されたというわけです。
ワタクシの第一印象は(・・私感ですが・・)デザインが洗練されたイメージを受けました。
ZN6型をベースとしているため、ルーフラインやドアなどには、前モデルの面影が残っていますが、ヘッドライトが変更になり、ボンネットに大きなプレスラインが入ったことで、非常に新しさを感じさせるデザインに仕上がっているなというのが印象でした。
「BLITZ」さんの、フルバンパーエアロが装着されていましたので、余計にそのように感じたのかもしれないですが、これはカスタムすると「化ける!」車だと思います。
👆 ボンネットのプレスラインがフロントバンパーまで伸びているので、ノーズが長く見えるのと、立体感・躍動感が、以前のモデルよりも出ているのではないかと思います。
ライト類の点灯については、YouTube動画を見て下さいね。
L字のライトバーと角目レンズがなかなか良い感じでした!
👆 フロントフェンダーにエアアウトレットが設けられており、凝ったデザインになっている点と、サイドステップのプレスラインが特徴的で、「BLITZ」さんのサイドディフューザーが装着されていると、かなりの立体感が出たサイドラインに仕上がっていました。
「BLITZ」さんでは、早くもワイドボディ(オーバーフェンダーキット)も開発されており、構造変更が必要ない片側9mmのワイドフェンダーキットとなっていました。
リアフェンダーなどは、実際には9mm以上あるのではないかと思えるくらいのワイドフェンダーに見えるデザインが、非常に印象的でした!
それでは次にサスペンションの構造をカスタム目線よりお話させて頂きたい思います!
サスペンションの構造は、ZN6型とほぼ共通という事でしたので、サスペンションの開発は、各社とも非常にスムーズなのではないかと思います。
ボディ剛性がかなり上がっている可能性がありますので、スプリングレートやダンパーの味付けはこれから煮詰めるということでしたが、「BLITZ」さんでは、すでにZZ-R車高調が装着され40㎜のローダウンが施されていました。
フロントバンパー内にはフォグランプも無しのため、ZN6前期型で苦労した最低地上高の問題も大丈夫かと思います。
**リアバックランプなども新デザインとなり、リアバンパー下部に装着されていましたが、こちらはローダウンしても問題なく250mm以上の地上高を確保出来そうとの事でした**
ブレーキやアーム類もそのまま、ZN6型が流用出来そうとのことでしたので、有難いポイントですね。
KUHLでは、ZN6型でさまざまなサスペンションセッティングノウハウを得ておりますので、新型で参考に出来るのは非常に有難いですね。
しかしながら、ここで問題が一つ出てきました・・・。
リアのトレッド幅が5mmほど拡大されているという事です・・・。
トレッド拡大は、走行に対してはリアの安定性はアップし、よりアクセルを早めにオンしていけるという点で大きなプラスポイントです。
しかしながら、リアフェンダーの幅はZN6型と同じかと思いますので、単純にインセットが5mmプラス方向にセッティングされるということになります。
従って、2ピースホイールの場合は5mmリム幅が浅くなり、コンケーブも緩やかなホイールを選択する必要があります。
フロントの方が、リム幅が取れそうなマッチングになりそうですので、前後のホイールバランスも検討する必要性がありそうですね。
トレッド拡大によりイン側は少し余裕が出ますので、ホイールのJ数を下げて細くする必要はありませんが、おそらく9J+48~50、8.5J+42~44あたりがマッチングになってくるかもしれないです。
この問題の解決も兼ねてか? 「BLITZ」さんでは、リアにオーバーフェンダーを装着していました👇
このようにタイヤ&ホイールの車検基準である、後方50度のラインに厚みを持たせることで、攻めたホイールマッチングが出来るようになるのではないかと思います。
これはKUHLでも参考にさせていただきたいアイテムではないかと思いました。
後は、ZN6型86でも難しいポイントであった、バンパーの取り付け部分との干渉をクリアできれば、面白いホイールマッチングが出来そうな感じですので、KUHLではこのあたりも合わせて攻略できるアイテムを開発したいと思っています。
リアゲートやテールレンズも新しくなり、リアビューも洗練されたイメージになっていました。
「BLITZ」さんでは、トランクスポイラーやGTウイングの開発も終わっていましたが、やはりスポーツカーには迫力あるGTウイングが似合いますね!
ご覧のようにチタンマフラーも開発完了していました。
マフラーの出口などはあまり変更になっていないようなので、ZN6型と同じようなレイアウトにてマフラー開発が出来そうです。
ただし、今回のフルモデルチェンジにて排気量が2000CCから2400CCに拡大され、パワーも30PSちかくアップしていますので、サイレンサーの構造や、パイプ径・レイアウトは見直す必要はありそうですね。
「BLITZ」さんのマフラーは、サウンドもGOODでした~。
👆 次はエンジンルームのご紹介です~。
ご覧の様に、カーボンサクション&インテーク、オイルクーラー、タワーバーなど、すでにしっかりとチューニングされていました。
「BLITZ」さんでは今後、タービンキットも開発されるということですので、排気量がアップし、トルクもアップした新エンジンとタービンの組み合わせが楽しみです。
ZN6型では少しトルクが細い印象がありましたので、このあたりが良くなっていると有難いです。
発売されたら、ぜひともサーキットなどで走らせてみたいですね!
そして今回、個人的に一番驚かされた部分は・・・「内装」・・・です。
内装は大きくレイアウトやデザインが変更になっていました。
ナビ画面も大きくなりそうですし、センターコンソールもスッキリとされたデザインになっており、シフトやサイドブレーキ操作にも邪魔にならない仕様になっていました。
走りの部分や操作性も考えられた内装は、さすが!という感じを受けました。
「BLITZ」さんの3連メーターパネルも一新されており、カッコよかったです~。
👆 メーターパネルもフル液晶となり、86&GRロゴが回転!するなど、凝ったデザインになっていました。
このあたりも新しさを感じさせる、嬉しいポイントですね!
この度は、小林さんを含め、「BLITZ」スタッフの皆様、取材にご協力を頂き誠に誠にありがとうございました。
このように大きく進化した「新型86&BRZ」ですので、発売が非常に楽しみになってきましたね。
・・・「後編」・・・では、KUHLRACINGの「新型86&BRZ」に対する、現時点での開発スケジュールや開発アイテムについてご紹介をさせて頂きたいと思いますので、楽しみにしていてください。
👉・・・「後編に続く」・・・