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2019-4-26

自動ブレーキの自動車メーカー別性能比較表。どのシステムが1番効くか検証しました。

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大型連休などではクルマで移動する人が増えることによって、必然的に交通事故も増えてしまいますよね。どんなに運転に長けた人でも、事故は自分の運転技術だけが要因ではないので、防ぎようがないこともあります。誰だって事故なんておこしたい人なんていないですよね。でも、もしクルマに自動ブレーキが装備されていたら防げた事故なんてこともあるはずです。もちろん自動ブレーキシステムを100%信用しきってはいけないと思いますが、あるとないでは大きく違います。事故ってほんの些細なタイミングやきっかけで運命が左右されてしまうので。そこで各自動車メーカーが装備している自動ブレーキの性能を比較してみました。

完璧と呼べるシステムはまだない

自動ブレーキ

各性能はそれぞれ参考表記なので、車種によっては異なります。


各メーカーの代表的な自動ブレーキシステムを比較してみました。機能や性能はメーカーが同じでも車種によって異なる場合があるので、参考表記となります。そしてじつは、各メーカーの資料を調べても自動ブレーキについての性能を正確に表記していることはほとんどありません。おそらく、自動ブレーキはまだ発展途上のシステムなので、過信してもらいたくないという意味で細かく表記していないのではないでしょうか。それでもわかる範囲で比較してみたのでチェックしてみましょう。

方式

自動ブレーキ

単眼カメラ


自動ブレーキ

ステレオカメラ


自動ブレーキ

ミリ波レーダー


自動ブレーキ

レーザーレーダー


自動ブレーキのセンサーの方式には大きくわけて2つあります。まずフロントウインドウの上部、ルームミラーの裏側あたりに装備される「単眼カメラ」か「ステレオカメラ」です。単眼カメラはひとつのカメラで、ステレオカメラはふたつのカメラで構成されています。一般的にステレオカメラは人間の目と同じようにふたつの目で立体的に物体を認識するのに優れているといわれています。そして、カメラのほかにレーダーがあります。これも「ミリ波レーダー」と「レーザーレーダー」の2種類があって、ミリ波レーダーのほうがより速い速度と遠い距離に対応できます。
「カメラ」はモノのカタチを認識するのに優れる一方、逆光や夜間の認識に弱く、「レーダー」は悪条件でも障害物を認識するのに優れる一方で、モノのカタチを認識できません。なので、「カメラ」と「レーダー」を組み合わせたシステムもあります。

検知対象

自動ブレーキ


自動ブレーキ


基本的に前方を走行する車両を認識するのがメインで、そのほかに歩行者や自転車なども認識できるタイプがあります。逆に二輪車や対向車は認識できなかったり、夜間は精度が落ちるものもあります。また、「作動速度」といって、走行中の全車速でシステムが作動するわけではなくて、決まった速度域のみで作動するのが一般的です。例えば、作動速度が10〜80km/hとなっているシステムの場合は100km/hで走行しているときには作動しないということですね。そしてさらに、「衝突回避または被害軽減速度」というものがあります。これは、システムが作動したとしても衝突回避や被害を軽減できる条件があるということです。つまり自動ブレーキで止まれるギリギリの速度ということでしょう。例えば、速度差40km/h以内となっている場合は、80km/hで前方車両に突っ込んでいっても止まれないということですね。
 

トヨタが一歩リードか?

自動ブレーキ
表を比較すると完璧と呼べるメーカーはありませんが、トヨタのプリクラッシュセーフティシステムが一歩リードしているという印象ですね。ただ、プリクラッシュセーフティシステムには単眼カメラにミリ波レーダーを組み合わせたものと、レーザーレーダーを組み合わせたものの2種類があって、「単眼カメラ+ミリ波レーダー」タイプのほうが性能はかなり上です。また、ホンダの衝突軽減ブレーキは作動速度と衝突回避速度の幅が広いので、システムの作動条件は優秀ですが、二輪車は認識できないようです。また、夜間での作動をしっかりと明記されていないので、システムが作動するかどうかが不明です。意外なところでいうと、自動運転システムでかなり評価の高いスバルのアイサイトですが、自動ブレーキ部分に関してはメーカーの資料にもほとんどその記述がないですし、不明な点が多いのが残念です。

自動ブレーキ、あって損はなし

自動ブレーキ
メーカーによって自動ブレーキの性能に差があるとはいえ、やっぱりあるとないでは大違いです。もし、自分やまわりの人が少しでも安全な車、事故を起こしにくい車に乗ったほうがいいと思うのなら、できるだけ自動ブレーキを装備した車に乗りたいですね。最新の車を買うというのは簡単な話ではありませんが、事故を起こしてしまう代償に比べたら、備えておいて損はありません。 

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