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2019-5-1

R35 GT-RのMY20モデル。基準車と50周年記念モデルをチェックします。

タグ: GT-Rニッサン

前回、GT-RのMY20モデルのなかでもNISMOバージョンを紹介しましたが(こちらの記事をご覧ください『R35 GT-RがMY20に進化!どこがどう変わったのかチェックしてみます。』)、今回は基準車と特別仕様車を紹介したいと思います。GT-RはMY08モデル以降、同じクルマでも年式によって仕様が異なるので、新しければいいってものじゃなくて、むしろ「このイヤーモデルが好き」っていうマニアックな選び方ができる車種でもあるんですね。そんな選択肢のひとつに今回MY20モデルとして新たなGT-Rが加わったというわけです。それでは早速、なにが変わったのかチェックしてみましょう。

ちょっとスポーツ性能がアップしました

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MY20モデルになったといっても、じつは大幅な変更はされてないんですね。まさにまたマニアックな改良です。
まずひとつめの『ターボチャージャー』ですが、レース用のターボチャージャーによく使用されている【アブレダブルシール】を採用しています。これは従来GT-R NISMOには採用されていた技術で、今回基準車にもフィードバックされたということですね。その役割はターボチャージャーのコンプレッサハウジング側(吸気のほうですね)とブレード(羽の部分ですね)とのクリアランスを狭めるシールになります。それによって吸入した空気の漏れを最小限にとどめて、加速によるレスポンスを向上しているというわけです。これはターボの特性に影響がありそうなので、好みが分かれそうですね。ちなみに最高出力、最大トルクともに変更はありません。
つぎに『ブレーキ』ですが、こちらも見た目になにかわかるようなものではなく、ブースター特性をチューニングしています。ブレーキの倍力装置ですね。従来モデルよりも軽い踏力で制動力が立ち上がるセッティングになっているらしく、初期の効き感があがっているとのこと。
そしてR mode時の『サスペンション』セッティングをより高い応答性に変更しているとのことですが、さらにこれだけではなくて、Rモード専用のアダプティブシフトコントロール(ASC)のシフトスケジュールを変更しています。コーナー進入時のブレーキングに合わせて積極的に低いギア段を選択するようになっているので、立ち上がりのレスポンスが向上しているんですね。
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ボディカラーでは新たにワンガンブルー(4RPM)が設定されています。これはR34GT-Rのときにラインアップされたいたベイサイドブルーをイメージした新色です。また、ホイールも刷新されています(一部グレード)。レイズ製の鍛造1ピースホイールで、単位質量アタリのホイール面剛性を向上させているそうです。ようするにさらに軽量高剛性化したってことですね。カラーも切削とブラッククリアコートを融合してオシャレになっています。
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また、FUJITSUBO製のマフラーは焼き加工が施されたテールエンドフィニッシャーを採用しております(一部グレード除く)。
以上がMY20の主な変更箇所になります。いかがでしたでしょうか?今回は走行性能に直結する部分をメインに変更されているので、走りにこだわる人には気になるところではないでしょうか。それでは、MY20モデルと同時に発表された特別仕様車をチェックしてみましょう。

1969年にデビューした初代GT-Rから今年で50周年!

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こちらが今回用意された特別仕様車『GT-R 50th Anniversary』です。50th Anniversaryの名前が表すとおり、初代スカイラインGT-Rから数えて、じつは2019年で50周年を迎えるんですね。それを記念しての特別仕様車となります。
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知っている人は多いと思いますが、改めて解説させていただくと、GT-Rは現行モデルのR35 GT-Rになるまでは”スカイライン GT-R”という名前で、あくまでスカイラインの一部のグレードとして存在していたんですね。過去にはハコスカGT-R、ケンメリGT-R、R32 GT-R、R33 GT-R、R34 GT-Rとラインアップされてきました。その初代ハコスカGT-Rがデビューしたのが1969年というわけです。ちなみにスカイライン自体はそれ以前からあり、1957年までさかのぼります。なんと最高出力60馬力、最高速は125km/hのクルマで時代を感じさせます。ハコスカGT-Rは2000ccで最高出力160馬力(グロス)でした。
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今回の『GT-R 50th Anniversary』の特徴はなんといってもこのカラーリングですね。ベース車両はGT-R Premium Editionとなっているので、装備もそれと同じです。ただし、随所に50周年記念のアレンジがされています。

専用ステッカー

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カラーは3タイプ用意されていて、ワンガンブルー+ホワイトステッカー、ブリリアントホワイトパール+レッドステッカー、アルティメイトメタルシルバー+ホワイトステッカーとなります。センターストライプ部分はペイントではなくステッカーなんですね。
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このカラーリング、なにをイメージしているかといいますと、かつて日産が日本グランプリというレースに出場していたときのワークスカラーなんです。こちらの写真は1971年の富士マスターズ250kmを走るスカイラインGT-Rです。ドライバーは高橋国光選手。

専用ホイールカラー

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それでは特別な部分をさらにチェックしていきましょう。まずはホイールです。デザインこそ基準車と同じですが、カラーリングが違います。ブラックではなく、ブルーのスポークを採用しているんです。こちらはワンガンブルーの車体色を選ぶと標準装備となり、アルティメイトメタルシルバーにはオプションで選べるようになっています。5oth Anniversaryのロゴも特別ですね。

50周年記念ステッカー

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リアバンパーの中央部分にデカデカと誇らしげに50th Anniversaryのステッカーが装備されます。

50周年記念バッジ

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さらにリアのGT-Rのロゴの下には50th Anniversaryの専用バッジが備わります。

50 周年記念ロゴ入りメーター

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インパネに目を向ければ、タコメーター内の8000rpmの先に「50th」のロゴが気分をアゲてくれます。

50 周年記念ロゴ入りキッキングプレート

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それはGT-Rに乗り込むところからはじまっています。ドアを開け、足元を見るとそこにはさりげなく50th Anniversaryのロゴが。

専用ミディアムグレー内装色

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GT-Rには様々な内装色が用意されていますが、50th Anniversaryモデルはミディアムグレーの専用色でコーディネイトされています。

前席・後席セミアニリン本革シート (専用色、前席50周年記念刺繍入り)

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シートをよーくみると、さりげなく刺繍が施されているのがわかりますね。このほかにも「専用ステッチ付アルカンターラルーフトリム」「50 周年記念バッジ(センターコンソール)」「ナッパレザーインストパネル」「アルカンターラ前席サンバイザー」といった特別なインテリアに仕立てられています。
いかがでしょうか?R35 GT-Rの特別仕様車はなかなか貴重な存在となります。販売は2020年3月末までの期間限定となりますので、気になる人はこのチャンスをお見逃しなく! 

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